岐阜県岐阜市出身。東京の大学卒業後、大学院で法律を学んでいる時に、チラシで見たチーズ講座の案内に興味を持ち(当時は全国で一か所だけチーズ講習を受けられる学校がありました。現在は閉校しています)、気分転換のつもりで通い始めたことから、徐々にチーズの世界に魅せられる。さらにヨーロッパ短期留学で方向転換することに。
帰国後、雑誌編集の仕事につき、旅行や食、ワインに関する雑誌や書籍の編集・執筆に携わる。その後、フリー編集者およびライターとして現在も活動を続ける。
並行して、チーズやワインを学び続け、
1999年より東京・恵比寿のワイン教室にてチーズ講座を長らく担当(1999-2011)。
2011年秋に東京・目黒に、都内初のチーズ専門教室として当教室を立ち上げ、2012年1月より本格始動。2015年8月に教室を東京・恵比寿に移転。現在に至る。
私が、チーズを食べるだけの「食べ手」から「教える側」に変わったきっかけは、
1997年に参加したフランスのチーズ産地を訪ねる旅行でした。
フランスのアルプス山脈に放牧される牛のカウベルの、
カラーン、コローンという音が山にこだまして響き渡る風景が今も浮かんできますが、
それが私の活動の『原点』です。
フランス各地のチーズ産地を4エリア、10種類ものチーズ産地を一気に訪れるものすごいスケジュールの旅でしたが、それ以上にものすごいカルチャーショックを受けました。
強く感じたのは「チーズって、その土地に根ざした食べ物で、とってもおもしろい!」
ということ。
知れば知るほど興味は尽きなく、チーズを知ることで、
その土地の人の営みが感じられるのです。
チーズはその土地がはぐくむ食べ物。
どんな土地で、どんな人が、どんな動物とともに、造っているか。
それを伝えたくて、チーズ講座をするようになりました。
チーズを「味わう」ことで、食生活がさらに楽しく、豊かになればいいな、
チーズを「知る」ことで、よりチーズを美味しく食べられるようになるといいな、
チーズを「通して」、一緒に楽しむ仲間が増えれば、さらにいいな、と思います。
梶田 泉