イベント講座紹介

【アーカイブ受講】2022年度のチーズ生産者セミナー

2022年3月から、日本のチーズ生産者の方のお話を伺いながらチーズを味わう【チーズ生産者セミナー】を開催いたします。

日本のチーズ生産者は、今や、よく知られた大手乳業メーカーから家族経営、さらにはひとり経営まで、大小あわせて300を超えます。

日本でのチーズ製造が本格化したのは1950年以降ですが、
小さな工房や牧場でナチュラルチーズを本格的に作り出したのは1980年代から。
そして、そこから40年以上たち、かつては思いもよらなかったような味わい豊かな日本のチーズがたくさん生まれるようになりました。

私自身、チーズのことを学び始めた1990年代~チーズ講師を始めた2000年代はヨーロッパ産のナチュラルチーズに夢中でした。
しかし、ここ十数年は、味わい的にも格段にレベルアップしている日本のチーズに大いに注目しています。

日本の「この工房のチーズがとてもいい」とか「あの牧場のチーズがとても美味しい」と感じることが多くなりました。
今、まさに日本のチーズはすごく面白い時期に来ていると思います。
その思いが高まり、2021年秋からは『日本のナチュラルチーズ探求』という講座を始めるようになりました。

ヨーロッパのチーズを知るときには『どんな土地で造っているか』を知ることがとても大切ですが、日本のチーズを知るときには『どんな人が造っているか』ということもより理解を深めるために必要な視点だと思います。
そこで、どんな人が、どんな思いで、その土地の特徴を生かし、もしくは折り合いをつけながらチーズを造っているかを、実際に造られたチーズを味わいながらお話を伺う、
日本のチーズをより深く知るためのセミナーを開催することにいたしました。

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2022年に開催した講座を動画受講できます。
アーカイブ受講受付期間2023年1月~12月まで
申し込み方法
申込フォームよりお申込みください。
希望の回をお知らせください。
メールの場合はcheese-school@mbr.nifty.comへご連絡ください。

受講料 1講座につき 3300円(税込)
受講料をお支払いくださったら(振込み/クレジット)、動画リンク先をご案内、資料を送付いたします。
動画受講期間は一ヵ月です。
その期間内は何度もご覧になれます。
(動画の無断録音・録画、受講者以外の視聴、リンク先の転送を禁じます)

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【第1回目ゲスト】『新利根チーズ工房』西山厚志さん。2022年3月26日開催
茨城県南部、千葉県に近い稲敷市で2017年から始めた新しい工房です。
*異業種から、2017年にたったひとりで工房を立ち上げたお話~。
*ひとりで11種類ものチーズを造り、さらに接客、配送まですべてをフル回転 でする日々の生活にはどんな工夫があるのか~。
*ひとつひとつのチーズに込めた想いやこれからのチーズ業界のこと~。
   などについてたっぷりとお話をしていただきます。

西山厚志さんのチーズは、どれも造り手の目が行き届いている感じがして、きちんとしているというか、安心して美味しく食べられるんです。
少量生産なので、なかなか多くの方の目に触れる場所で販売されることは少ないのですが、この機会に工房を代表する5種のチーズを味わっていただき、
新利根チーズ工房・西山厚志さんのチーズの世界を存分に楽しんでいただければと思います。
ひとりの志ある人が、いかに自分の想いをモノに込めて形にしているのか……。そこには苦労もあるし、迷うこともあるし、日々、多くの課題があることでしょう。今、人生に少し迷っている人にとってはひとつの生き方を知るヒントになるかもしれません。

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【第2回目ゲスト】『白糠酪恵舎』の井ノ口和良さん。2022年5月21日開催
北海道道東エリア、釧路から近い白糠(しらぬか)町で2001年から始めた昨年20周年を迎えたチーズ工房です。

私が酪恵舎さんに初めて訪問したのはたしか2006年頃。
モッツァレラの製造時に訪問したのですが、
その時の井ノ口さんの印象は職人気質というか少しぶっきらぼうな雰囲気で迫力があって、
私は緊張してしまい、ろくな話もできなかった記憶があります。

それもそうですよね、真剣勝負・時間とタイミングがとっても大事なチーズ製造の最中にお邪魔して、
「できたてのモッツァレラを食べさせてください!」とお願いしたのですから。。。
チーズを造ることが最優先で、ゆっくり話などできる状態ではなかったことは当然のことです。

時は経ち、北海道の道東エリアを旅すると、そこらじゅうで酪恵舎のチーズを見かけるようになりました。
地元に愛されているチーズだといつも実感します。
「美味しい」ことは当然ですが、買いやすい価格であるのもその理由だと思います。
10年以上値上げをせず、生産規模は大きくなりスタッフは増えていく中で、チーズの質を上げ、さらに売り上げも上げていくことにはものすごい企業努力と工夫がたくさんあるはずです。

そして一つ一つのチーズ製造にもいろんな工夫がたくさん詰め込まれています。
一見似たようなハードチーズが4種もあり、私自身買うときに違いがわからず、迷ってしまうのですが、
今回は井ノ口さんの解説を伺いながら、食べ比べをしてみます。
発酵や「菌」の扱いがチーズの味わいの違いにつながることを試食しながら学べる貴重な時間になると思います。

井ノ口さんが20年前と変わらず今もチーズ造りの最前線に立ち、日々チーズを造っていて、感じること、大切にしていること、など伺いながら、これまでのチーズ造りで感じたエピソードなども盛り込んだ井ノ口さんの熱い語りをチーズを味わいながら一緒に楽しみましょう!
試食チーズは、なんと8種類!
フレッシュタイプは配送の関係で省きましたが、酪恵舎の魅力が多角的に伝わる8種類を選びました。
お話とともに、試食チーズもじっくりと楽しんでください。

*最初はひとりでイタリアでチーズ修行。
 そこから北海道を代表するチーズ工房に成長した今にいたるまでの20年間のヒストリー。
*「誰に食べさせたいか」を常に自問自答。井ノ口さんのチーズ造りへの想い。
* 10年以上チーズの値上げをせず、スタッフは増え、売り上げを伸ばすためのさまざまな企業努力とは。
*「発酵」がチーズの味わいを決める。~発酵の異なる4種のハードチーズを食べ比べて、チーズ造りの面白さを体感!

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【第3回目ゲスト】『宮古島チーズ工房』の冨田常子さん。2022年8月13日開催
沖縄県宮古島で2018年から始めた新しい工房です。
もともと東京出身の冨田さん。
宮古島に移住して、とあるきっかけからチーズ工房を立ち上げます。
島唯一のチーズ工房としてスタートしたものの、思いがけないアクシデントが起こり、、、そしてコロナ禍。。。

思うようにはいかないことがありつつも、
宮古島の産品を生かした個性的なチーズたちは異彩を放っています。

なかなか口にする機会のない、宮古島産のチーズを味わいながら、
真夏の一夜を、南の島のチーズ造りのおはなしで楽しみましょう。

*東京出身の冨田さんが宮古島でチーズ造りを始めたきっかけとは…。
*「山羊はたくさんいるけど、山羊のミルクがない!!」事件が勃発!
*小さな島を巻き込んでのチーズ造り。少しづつ嬉しい前進の兆しが!

沖縄の牛乳や山羊乳のなどの酪農事情や沖縄のチーズ生産者さんたちについてなど、沖縄チーズ事情についてもたっぷりとお話をしていただきます。

この募集は終了しました。

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